今考え中だ

こじらせ中年って多いですよね。恋愛市場引退したいような、それでいて、私だってまだまだ的な。「まだまだ、ときめいていたいっ」っていう完璧リア充も多いけど、一方で、わたしなんて、いやー、もう、でも?みたいな人も多いと思うんです。つまらない日常からどうやって目をそらしてこう?というヒントが提示できたらという作品を書いていきたいと思っています。また、考えすぎて頭がバカとか変態になっていしまった方へ向けてのメッセージも込めてます。若い人にも読んでいいただきたい!死ぬからさぁ。

2020-10-17から1日間の記事一覧

愛ってなんだろう(とドリは考える)

俺を拾ってくたのは、紀子ちゃんっていう大学生だった。紀子ちゃんはバイトの帰りだった。 紀子ちゃんは古本や、中古のゲームなんかを売る店で働いていて、値段をつけることも店長に任されていて、すごくかっこよく見えたから、俺はつい、ついて行ってしまっ…

玉蘭坂

玉蘭坂 彼はもともとブラウン管の中にいた そういえばそうだった わたしの客席から、彼のステージは遠かった そういえばそうだった 彼は今もブラウン管の中にいるし ユーチューブなんてある今、 彼に会うことは当時より頻繁で 簡単なことなのさ そう、CDだ…

新連載1:猫とベイビー

都内、某所にきれいでスタイルも抜群でお尻も大きく、才媛の物腰が優しい女性がいた。名を「ゆき」といい、誰もがその「ゆき」は雪の降る夜、雪のように真っ白く生まれてきたのだと想像するのである。そして実際のところはというと、なに、その通りで、ゆき…

わたしの方が才能があるのです

先生こんばんは。現在7月21日、AM2時26分 又吉が芥川賞を取りました。 わたしの方が才能があるのです。わたし自身、生涯に本を何冊読んだかなんて、自身わかりませんし、わかっている人の方を不思議に思ってしまいます。 そして今、腹を立てている最中…

メロチュの死について

メロチュの死について メロは最初にマンションに住みついた「にゃんさん」という母猫の直系の息子だ。にゃんさんはある程度子供たちが大きくなったころ、わらわらと子猫たちを家に連れてきた。ある子猫はレースのカーテンにぶら下がり、ある猫はクッションの…

Ⅰダンチョネ

Ⅰ ダンチョネ 「あんた、あたい、肴はあぶったイカでいいよ」 寡黙にダーリンはするめをストーブの上に置く。わたしの身に着けている深いスリットの入った、ひざ下のタイトスカートは紫のベルベットで、アイシャドウも紫だ。そしてマスカラをこれでもかと言…

セキセイインコ、君に啓す

セキセイインコ、君に敬す セキセイインコは被捕獲動物である。ゆえに病気になっても元気がなさそうに、どこかを病んでいますっていう風にはふるまうわけにはゆかぬ。そういう風にもしふるまってしまったら、捕獲動物たちの格好の標的になるからだ。 以前飼…

ウルトラ夫婦の人類愛について

ウルトラ夫婦の人類愛について

ウルトラ夫婦の人類愛について ウルトラの父は今日もご機嫌だ。 しかし、わたくしことウルトラの母はそうでもない。 意外にもウルトラ兄弟6人を出産した母だが、性格は意外にネガ。 口癖は「あーあ、やんなっちゃうな」 で やなことがないとしてもそう言うの…